2002年3月6日 諏訪合同庁舎  「諏訪湖におけるブラックバス駆除対策会議」

あいさつ 
諏訪地方事務所農政課長より諏訪湖の状況、14年度はどうなるか大変憂慮している。ワカサギの全国的な供給基地であり激減してくると他の県より長野県どう言う対応してるのかと言われかねない状況と認識している。また地域の方々がテナガエビやワカサギなどに慣れ親しんでいる事から対策を講じていかなければならないと考えている。
資料説明
諏訪地方事務所農政課、宮嶋氏より
駆除経過、H12.7.3水試より稚魚捕獲の情報などなど現在まで
地方事務所の考え方 県の基本的な考え方、「バスを駆除する」という基本姿勢の堅持
1 諏訪湖における漁業振興(内水面漁業としては珍しく漁業をキチンとやっている)
ワカサギ 34,772kg  25,616千円
コイ    7,829kg   1,712千円
フナ    7,299kg   1,700千円
ワカサギ(億粒) 44    99,809千円   合計1億9950万円
であるから減少につながる恐れがあるから駆除しなければならない。
2 諏訪湖における生態系の維持 
在来種の減少は開発、水質汚染が主たる原因と認識してはおりますがブラックバスが増えると同じ過ちをしてしまう可能性があるので駆除するんだとの基本姿勢である。
3 諏訪湖における観光面等多目的利用
釣りでない多くの観光客が訪れる。諏訪湖安全利用区分が設定されている。地域住民の憩いの場所である。など安全面からリールを使用するバス釣りは認められないので駆除が必要だ。
4 諏訪湖はワカサギの全国の供給拠点
ワカサギ減少の要因になり得る可能性も否定できないのでバスは排除しなければならない。
諏訪地方のため池でも4ヶ所生息している、移入をされたと断定せざる得ない。

水産試験所諏訪支場より
採捕尾数、駆除方法の説明、繁殖抑制技術開発研究(主にコクチバス)

諏訪湖漁協より
ブラックバス駆除緊急対策事業実施結果
H13.4〜H14.2まで20cm未満95,386尾 20cm以上3,654尾 計99,040尾、事業費10,820千円
エビ漁獲量H9年4,423kg、H10年4,256kg、H11年3,940kg、H12年2,606kg、H13年2,221kg

質問

日釣賑塩沢 ブラックバスだけの食害と理解して良いのですか?
水試 ブラックバスだけとするのは行き過ぎである。
塩沢 第三者による調査をして頂けないか、
司会 エビやワカサギが減ってきているのは他の原因も考えられるから調査したらどうだろうとのご提案ですか。
真嶋 すみません、ワカサギが減っている資料はどこかありますか?
司会 減っているは無いけれどもバスが食べているんじゃないかとの話ではなく・・
塩沢 だれが悪いんだの新聞報道ではいきつく先がブラックバスだけになってしまうので公平な目で見ていただかないと行きつく先がバスだけになってしまうので発展的な話が出来ないのではないか。

平成14年度対策について

漁協 集計は12年度から、従来は増殖しないと考えていたが13年は大量に稚魚が採れた。
水深からして共存が無理なので駆除方向で行かなければならない。
水試 県の方針に従い指導して行く。
市町村 県の方針に従う。

意見交換

真嶋 水深が浅いと共存が出来ないとはどなたからお聞きになったのですか。
漁協 そこここの情報と湖心でも採れているからとの推測である
塩沢 市町村の駆除予算はどのくらいか
課長 議会承認を受けていないので言うのはまずいのでは。
塩沢 釣振興会の説明、ゾーニングの説明、奥利根湖でのバス排除大会予定の実例。
司会 日釣賑としては排除する方針で良いのか
塩沢 排除とは言えない
真嶋 皆で考えていく問題だということで結論ありきの問題ではないと思います。
司会 長野県としては駆除の方針である。
金井 ゾーニングには協力する、しかしこの偏った考えの生物多様性研究会の資料にたった一人役人として名前を上げている宮嶋さんがいます、そういう人がさあどうすると言われてもハイ良いですよとは言えない所があります。もっと公平に考えて諏訪湖はどうするのかとしたら我々は協力は惜しみません。
真嶋 この新聞に出ている淀さんの「上からの押し付けは解決に向かない。釣り人からのアプローチも求められる」、バス問題はもっとトータルでみんなで考えるべきで現時点のしかたは上からの押し付けと感じてしまうのではないか。それが問題解決をしない、何時までも議論していて前に進まない原因ではないか、その段階は過ぎているのだから現実的にさてどうしようかを皆でかんがえていかないと、こうしなさい、ああしなさいでは実際に人が動くのに無理があるにでは。
司会 私どももどうしても協力して頂かないと駆除の効果が上がらない。
真嶋 本来は駆除するのが目的ではなくて漁業資源の確保や生態系の確保が目的じゃないですか。
司会 12日の会でゾーニングが出たので説明します。
宮嶋 2月12日の説明。
水試武居 立場は違うが話し合いをしていかないと、御互い根はいっしょなのでは、顔の見える議論を御願いしたい。
漁協 日釣賑が奥利根に協力していると、見えていなかったものが見えてきた感じがします、長野県の中で諏訪湖の特異性を考えていただいてご協力していただきたい。
金井 会としては前から諏訪湖には手を出すなと言ってきた、然るに一部の方が釣り人が密放流していると言っている、これは我々としては許せない、役人は役人らしく公平な目で見ていただきたい。
塩沢 全国の動きでは大阪の府議から青少年の育成で野池を自治体の管理でバス釣場にしていこう、静岡でも自治体をまきこんで同じような動きがある。
真嶋 今回、日本釣振興会としては先の2月12日での諏訪湖漁協さんのこれからどうすべきか。との発言を受け、釣り人がどう協力していけるか、いくつかの提案をしたいと思います。
バスを抑制していく上で最も効果的なのは産卵前での親魚の捕獲、産卵床での雄バスの捕獲と思われますが、その時期に釣りによる排除が良いのではないでしょうか。

そこで
1 産卵時期の前、具体的には5月の連休時に2日ないし3日間、バス排除大会を開催し  全国より釣り 人に来てもらう。当日は釣り上げた数に応じて順位、賞品を出したり、  また観光協会などと協力を仰ぎ宿泊パック、貸し船パックなどを提供する。
2 産卵時期、6月の一定期間、場所、時間を区切ってバス釣りをさせる。適当な場所に  網生簀を用意し釣ったバスは全てそこに入れてもらう。
これらを成功させるにはまず釣り方に制限を設けない、一般的なバス釣りができるようリールでの釣りも例外的に格段の配慮を御願いします。
釣ったバスのあり方としては全て漁協さんにお任せ致しますが、できうれば参加者を多くする為と釣り人の心情を考え、長野県知事の許可を得た上で認可水域に移管し再活用する。
トラブルなどを避ける為、大会参加者、又は期間限定釣り人は年券を購し、釣れたバスの処置に対しての誓約書などを書いていただきいわば「諏訪湖釣りライセンス」所持者に限るとする。

以上のような方法をとれば無駄なお金を使うことなく、観光面、漁業資源維持、またバスの有効利用など、全てうまく行くのではないでしょうか。
感情論に走り続ける限り、本件解決に向かうことは不可能でしょう。
三方一両損でなく結果的には一両徳になる可能性もあるのではないでしょうか。
司会 ユニークな提案を頂きましたが、規則がありますので特例として出来るか検討したいので即答は出来ない。
真嶋 即答してくれと出したわけではありません(笑)一つのやり方としてあるのではないかと出したわけで勿論規則のことも分かっています
漁協 14年度は地域の皆さんのボランティアもお願いできないかと考えている、諏訪湖が地域の宝であるとの認識を持つことも大切なこととで協力を得ながら進めていきたい、提案も参考にしたい。
塩沢 昨年、木崎湖で会として大会をしたが地域に喜ばれた。
司会 大変ユニークな提案も頂き、来年に向けての取り組み、漁協も考えていきたい、市町村も協力して頂ける、諏訪湖浄化の中でのブラックバス対策です、日釣賑の皆さんも御理解、ご協力頂けるとのことですので14年度におきましてはそれぞれ取り組んでいきたい、またその中で色々問題も出ようかと思いますので会議を開催して御意見を頂戴して次のステップに進んでいきたいと考えているのでよろしくお願い致します。


以下2項目、挿入場所について確認中


部園芸特産課坂口課長の挨拶
昨年度416万2千円を使い103,204尾駆除したとの事。
各資料説明 園芸特産課

ブラックバス等外来魚問題の概要
*魚食性が強く繁殖力も旺盛で、他の水生生物に与える影響が大   きいため、県の漁業調整規則で移 植が制限されている。
*放流や利用に関する社会的な合意がないまま、違法放流により   生息域を拡大している。
*ブラックバス釣り愛好者からは、限定した水域での公認釣り場の   設置要望がある。

対応方針
*従来からの「バスを駆除する」との基本姿勢を堅持し、違法放流   の防止・生きたままでの持ち出 し禁止に全県で取り組んでいく。
*具体的な駆除対策事業については、地域での合意形成を図りな  がら準備の整ったところから地域 の申請にもとづき逐次実施し  ていく。

平成13年度外来魚駆除対策事業
1、違法放流防止対策事業 予算額:1,22万円(国捕1/2)
2、外来魚被害緊急対策事業 予算額:4,16万2千円(国捕10/10)
3、外来魚駆除実証試験事業 予算額:1,55万円(水産総合研究センターからの委託)
平成14年度の事業計画検討案は昨年とあまり変わらず、
生息状況     31漁協中   ラージ20、スモール13、ギル15
ため池1,975(調査実施595)  174、    43、 142
Eメールでの御意見 野尻湖で指定魚種にできないか?
回答 野尻湖からは池尻川に流出しており特別な防止策を講じない限り、バスが逃げ出さない保証は無く違法な持ち出しに課題があります。さらに広く地域住民の合意形成を図ることが必要で現段階ではご要望に沿うことは困難であると考えます。

長野県漁業協同組合連合会
ブラックバスを始めとする外来魚問題について本会は、昭和54年いち早く、内水面漁業にとって将来的に脅威を感じ、全国会議等で警鐘を発し、駆除撲滅を一貫して主張して来たところである。一方、地域住民に対しては、漁協が放流するアユ、ワカサギ等の稚魚がバスに食べられてしまい、川や湖はバス一色になってしまう危機を訴え、啓蒙、駆除活動を実施して来たところである。

日本釣振興会長野県支部

ゾーニングの説明や現実的対策の提言をしました。
科学技術振興事業団

淀大我氏よりスモールの生態、諏訪湖でのラージの驚異的成長などの説明がありました。

水産試験所

仁科三湖における産卵状況
産卵床を守る雄を対象にした罠の試験結果(50〜86%)
標識放流の結果、雄は100m以上離れた産卵床に帰り着く、青木湖の親魚の生息尾数は約2千尾と推定される。

諏訪湖では駆除尾数99,316尾(稚魚32459、成魚等66857尾)、ただし10cm以上が成魚だそうです総重量約3トン(尾数で割ったのが平均にはならないそうです)

意見交換
私の出番で原稿を読ませていただきました。
諏訪湖漁協から入った経緯より今現実にいて困っているとの意見には意外と落しどころはココかなとも考えました。
その後野尻湖から儲かっているし困っていない、松原湖では300円で買い取るのに500円の入漁料を払わない者がいる、(買い取っているからでしょ)とか天龍からはリリース禁止にしたらどうか、千曲からは寒鮒が釣れなくなっている、深みにいたバス40尾ほど捕まえた、木崎からはタナゴなどの在来種も増やしたい、釣り人からは環境を整えることが重要なのでは、税金を無駄に使うのはいかがなものか、木崎では釣り人と漁協がうまくやっている、などの意見が出され最後に下伊那から漁協にも色々な考えがあり0にすることは不可能なのだから現実的な提案をすべきではとの意見が出されました。
今年は外来魚公開討論会の開催を予定しているそうなので皆さんまたぜひ参加して下さい。


ブラックバスについてまずは憶測や噂ではなく事実のみを申し上げます。
最初の日本における放流は
1925年 実業家・赤星鉄馬氏の尽力により帝大水産学科が芦ノ湖へ放流。////////その後


1930年 長崎県白雲の池、諏訪池
1932年 山梨県山中湖
1935年 群馬県田代湖
1936年 兵庫県峯山貯水池
1946年 京都はGHQにより私邸へ
1959年 宮崎県持田池、小池(1960)
1960年 鹿児島県中原池(通称さつま湖)には鹿児島大学水産学部がバスを移殖
以上が当時の公的機関、研究機関によるものです。(確実な資料が有る物のみ上げました)
1971年 千葉県東金市の雄蛇ガ池に釣り人によりバス移殖される(別冊フィッシング)。
1972年 釣り具輸入業者のツネミ・新東亜グループによって米国ペンシルバニア州からバス(ラージマウスバス)稚魚が神奈川県芦ノ湖に移殖。
1973年 愛媛県、石手川ダムに移植、(芦ノ湖用の一部とされます)
1976年 新潟県、(場所、経緯不明)
1988年 4月17日、奈良県池原ダムにJLAA関西支部と下北山村役場がオオクチバス(ノーザンラージマウス)の亜種フロリダバスを放流
1997年 JB・NBC、密放流した者は除名とすると宣言
2000年 1月、財団法人日本釣振興会「釣り人宣言」を発表、私たちはバスの密放流をしませんと宣言。
   11月富山県にて違法放流の疑いで会社員書類送検。

色々な資料を調べて見ましたが意外と噂や推測が多く事実としての放流資料はあまり有りません。その中で釣り人による放流は千葉県、富山県の2件だけでした。
日本全国の拡散を密放流によってとするのはあまりにも強引ではないでしょうか。
そこでもう一つの要因として言われている混入について考えてみます。

12月14日付の信濃毎日新聞(諏訪版)で漁協さんがが99年近親交配を防ぐ為琵琶湖産のワカサギ約150kgを諏訪湖に放流したと書かれていました。
実はこの情報、私も耳にしておりました。
先の2001年9月20日、諏訪地方事務所で行われた会議の時、県水産試験場諏訪支場長さんが諏訪湖のバスは密放流の可能性が高いと強調した事に対し、私はアユやコイの放流時の混入も考えられるのではないかと反論いたしました。
その時農政部の方が「琵琶湖からもワカサギ入れてますからね」とポロッと言われました。その時にはワカサギの放流は今までの常識では発眼卵放流ですから混入の可能性は無いと考えあまり気にしませんでした。
しかし後になってその言葉が非常に気になり始めていると色々な情報が入って来ました。金融関係のお客さんからは漁協関係者さんの話で、入れたのは一回ではないらしく数回、放流前に一度水槽に入れたところ魚が二層に分かれ下は確かにワカサギだったが上は何の魚かわからなかったそうです。(そのまま放流)
他のお客さんからも親戚の漁師さんの話として同じ事を聞いていたりと多数の証言が出てきました。

もちろん県農政部には放流資料として残っている事でしょうから琵琶湖からの生魚放流は厳然たる事実という事になります。

新聞紙上では県水産試験場諏訪支場さんの話として琵琶湖のような大きな湖ではワカサギとバスの生息域が分かれており混じる可能性は低いとしています、しかし諏訪湖は全体的に浅くバスとワカサギの生息域が重なるそうです。又、ワカサギは沖にすみ動物プランクトンを食べるため、雑食性で水草帯にいるコイやフナとすみわけができるそうです???? (そんな都合良くすみわけたり混じったりするでしょうか)

では琵琶湖固有種(琵琶湖にしかいなかった)で釣りでも食用でもあまり利用されていないワタカ、ヒガイ、ハス、セゼラなどの魚が全国各地にいるようになった理由はなんなのでしょうか?、大正時代に試験的に導入された外来水草のコカナダモ、オオカナダモが全国に繁殖している理由は?、外来種のタイリクバラタナゴが全国にいるようになったのはアユの放流に混じってといわれています。(生息域はまったく異なります)
ここからは私の個人的推測ですが、
1. 人口なぎさによってバスにとって絶好の産卵場所が出来た事と水質改善によりバスが繁殖できる条件が整ってきた
2. 1999年、ワカサギ放流時の混入によってバスの大量放流、一回で150kg、ワカサギは成魚でも数g程度ですから一匹1gとすると15万尾、前述した層ができるほどの混入なら数万尾と推定されます、
3. それによって一挙に2000年の1万尾あまりの捕獲と言う結果につながった。
4. そして2001年はその一部が繁殖し9万8千尾の捕獲となりました、
2001年の捕獲総重量が約2.5トンという事は一匹平均25.5g(10cm未満)となります、従ってほとんどが稚魚でそれ以外は20cmぐらいの2年魚(99年放流)とすべてつじつまが合います。

今回の事でここ数年のバス問題での疑問がだんだん解けてきました。
全国内水面漁連も一部研究者も個人の密放流ではこんなに増えるわけが無いから釣具業界の組織的放流があったに違いないといっていますが私がこの業界に入って17年、組織的なものは噂すら聞いた事がありません。(日本釣振興会も勿論否定しています)
個人の放流は噂で聞いた事がありますがまさに言うとおり個人の放流では大きな水域やバサー(バス釣り愛好家)にとってメリットが無い所、例えば公園の池、皇居のお堀、そして諏訪湖にいる説明がつきませんでした。
諏訪湖は遊漁規則でリール釣りが禁止されています。一般的なバス釣りができない所にわざわざ法律を犯し、リスクを犯し、手間とお金をかけてバスを放流する人間がいるでしょうか、1999年の捕獲が約70匹、それが2000年の1万匹あまりの捕獲になるには一年間に数万匹の放流が必要になります、それが論理的にできるでしょうか。

ブラックバスを含め色々な水生生物の拡散の主な原因はヘラブナ、コイ、マブナなどの放流、(野池養殖、網いけす養殖からですから十分他魚種の混入の可能性あり)アユ、ワカサギの琵琶湖などからの生魚放流などです。
ところが公共機関や、本来公平でなければならないメディアが密放流と言う言葉をあまりにも簡単に使っているのではないでしょうか。
密放流と言う事は誰か犯人がいると言う事になりしかもそれが特定のグループの中にいるとなります。
しかも現在においては違法行為とされる事となりますから証拠も無しに特定のグループの誰かが犯罪者と言っている事となります。
密放流という言葉を簡単に使うとそれ自体が違法行為となります。

次にバスによるワカサギ被害の報告は全国で殆どありません。
減少し疑われた湖沼として河口湖と榛名湖は餌となるプランクトンの減少(山梨県種苗センター、群馬県水産試験所報告)、野尻湖は逆にプランクトン増殖によって、いるけれども釣れない状態(県水産試験所)、木崎湖はキザキマスの食害、霞ヶ浦では他の外来魚の影響(ぺへレイ、ブルーギル)と護岸によるもの(茨城県水産試験場報告)でした。
調査資料の中での霞ヶ浦の調査が諏訪湖と環境が良く似ていますから大変参考になります、それによると霞ヶ浦総合開発事業と言う巨大開発により自然湖沼のふさわしい環境が損なわれいわば外来環境が造成されそれに適応できる種が繁殖し勢力を拡大したとしています。バスによってワカサギが減った、エビが減ったとは一言も書いてありません。諏訪湖でもこのようなきちんとした調査した後に議論すべきではないでしょうか。
ただバスの腹を裂きワカサギが出てきた、エビが出てきたと言って何が分かるのでしょうか、ためしにナマズやアマゴやウグイも腹を裂いて見てください。コイやフナも見てください。それでどんな事が分かるでしょうか。「やはりいるものを食べている。」あたりまえでしょう!。
外来魚問題とは内水面におけるすべての釣り、漁業に関わります。なぜならば私達釣り人が相手とする魚たちは殆どが移入種、外来種です、やはり、漁業対象魚も殆どが移入種、外来種です、元々いなかった者だからいてはならないとの理論では殆どの魚がいてはならなくなってしまいます。
バス問題は色々な思惑の絡んだ複雑なものとなってしまいました。
一方的な情報のみでおこなってしまった行政では何も解決する事はできません。
本県において外来種とこれからどのように付き合って行けば良いのか、どんな理由であれ現在そこにいる事実は動かせません。利用すべき所、制御すべき所、どうすれば利用できるか、どうすれば制御できるか、無意味な感情論は無くし皆で考え協力する事ができたなら内水面での他の諸問題も解決できるのでは無いでしょうか。

色々と事例を申し上げましたが御一考の助けになれば幸いです。