解せぬ!18

お待たせ、今回は少し間が空いてしまったが3月6日の資料のあら探し。
資料2ページの2、

諏訪湖における地方事務所の基本的な考え方
(1)諏訪湖における漁業振興
平成13年推定生産額(農政課調査)

品目
取扱量(kg)
生産額(千円)

ワカサギ
34,772 
25,616

コイ
7,829 
1,712

フナ
7,299 
1,700

ワカサギ
44(億粒)
99,809

小計
232,765 199,500

だ、そうだ。あれ!−182,865kg   −70,663,000円合わない
おかしいな〜と思って調べると当の地方事務所のHPで見つけた。

平成10年度    前年対比
 品目  生産量(kg) 生産量(%)
ワカサギ   50,745 68
コイ  18,565 71
フナ  13,942 105
その他 22,794  
養殖コイ   296,580  103
ワカサギ卵 43億粒   109

つまり「内水面漁業としては珍しく漁業をキチンとやっている」を強調したいが為にバスとは全く関係の無い

養殖コイを入れて数字を大きくしているのではないか?
また、ワカサギは平成9年には74,625kg漁獲された事になり対比47%となってしまう、
コイは26,148kgだから30%、フナは13,278kgで55%、つまりバスがいなかった時からすでに
漁獲高は減少している。

次に5ページにワカサギの漁獲量

1922年(大正11)42トン
1950年(昭和25)漁獲高の35%、フナの22%で第一の産額を誇る主要魚
1970年(昭和45)330トン
1976〜77年(昭和51〜52)漁獲高の72%の297トン
ワカサギ王国として全国的に知られている。

つまりなんと最盛期の330トンに比べると10.5%となってしまう。
(昭和45年頃は諏訪湖が最も汚かった頃です)

8ページにはエビ漁獲高の表があり
平成 9年 4,423kg
平成10年 4,256kg
平成11年 3,940kg
平成12年 2,606kg
平成13年 2,221kg

12月の新聞報道では1975年(昭和50年)〜1985年(昭和60年頃)は1トン前後、
85年〜90年(平成2年)は3〜4トンで推移と書いてあった。
また先日5月18日の報道では昨年度(13年)2.4トンで前年度比75%減としている。
いったいどれが本当の数字なのか?そういえば2月12日の意見交換会では
四分の一になったと言っていたがどう見てもこの資料では半減はいえるが四分の一とは言えないのでは。

同じく8ページに

ブラックバス駆除緊急対策事業実施結果

小(尾)     大(尾)     計(尾)   駆除人区    船舶借上    事業費
(20cm未満) (20cm以上 )      (延べ人数)    (艘)   (網、会議費旅費等含む)
95,386尾 3,654尾 99,040尾 489人  453艘    10,82万円
   
なんと20cm以上はたったの3,654尾、殆どが稚魚となる、尚なぜこんなに細かい尾数が出るのかと
言うと一匹、小は最初は100円、後に50円、大は最初200円、後に100円で漁師さんから漁協が買い
取っているからでその上人件費として日当を出し船舶借り上げ賃も出しているのではないか。
それから事業費、網も買い会議をし旅費・・・旅費!!!???

解せぬ!


解せぬ!17

2月12日、3月6日とバスに関する会議の席上、県より資料が配られました。
そこで長野県人的に細かいあら捜しをしてみました。

まず2月12日の資料
いきなり最初の「ブラックバス・ブルーギルとは」でブルーギルの日本への移植時期が昭和41年・食用が目的になっている。
正確には昭和35年10月、日米修好百周年記念で渡米された当時の皇太子殿下にシカゴのシェッド水族館より贈られたものである。

次に諏訪湖での駆除実績、平成14年1月21日現在オオクチバス 99,316尾(稚魚:32,459尾、成魚等66,857万尾)となっている。
ま、6億6千8百57万は66、857の間違いとして成魚が多いなと思っていると「10cm以上を成魚としました」だそうだ。
普通成魚、成虫、成人、の区別は繁殖能力があるか否かでしょう、バスが繁殖できる大きさはせめて20cmは欲しいところです。
その後3月6日の資料では総数99,040尾、20cm未満95,386尾、20cm以上3,654尾でした。

平成13年11月に県は外来種生息状況のアンケート調査を行なっている。私も数十件について書いたがその結果資料の農業用ため池等では、調査実施ため池595、総数1,975の内、ブラックバスの生息が確認されているのが174、ブルーギルが43、良く報道では殆どのため池にいると言われているが調査実施した所でも約3割、全体 では1割にも満たない事になってしまう。

長野県は平成5年12月16日にブラックバス、ブルーギルの移植の制限に改正している。改正前は「本県内に生息していない水産動物(その卵を含む)は知事の許可を受けなければ、これを河川及び湖沼に移植してはならない。」だったそうです。とするとこの解釈、かなり曖昧だったとなり生息していないとの証明は難しいだろうし、前に県としては正規の放流が無いのだから県内にバスは生息してはいないとしていた訳もやっと分かった。
生息していなかったとなると平成5年以前にはブラウントラウト、ブルックトラウト、イトウ、そしてシナノユキマスなどの放流も許可無しでは出来なかったことになる。(白樺湖にシナノユキマスが放流されたのは平成8年)

今日はこんな所で3月6日の資料については次回。


公開質問状回答 02/03/18

岡谷市神明町4−62−2(有)らんかぁ倶楽部 代表取締役 真嶋 茂様

長野市栗田989−1
長野朝日放送報道部

拝啓、早春の候、貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
さて、当社2月14日放送のABNステーションの内容について、ご質問頂きながら返答が遅れ、まことに申し訳ありませんでした。
丁寧な質問項目に対する返答への準備、定期の人事異動などが重なったためです。
当方の勝手な都合ではありますが、どうぞご容赦下さい。

尚、回答の前に、今回の報道は「県内の湖沼で最近、問題になっているブラックバスの被害が、長野県を代表する千曲川にも及び、不安を覚えている関係者の実態を紹介し、解決策を探る姿を伝えるのが目的であり、バス放流の犯人探しがテーマでないこと」を前提として、ご理解下さい。ただ、こちらの本意でないとはいえ、弊社の報道に不快感と不信感を感じた点は非常に重く受けとめております。また、

真嶋さんに取材現場で、直接、報道被害への懸念を訴えられながら、配慮が足りなかった点については、今後、取材の糧として生かしていく所存です。以下、回答です。

1 「千曲川を襲う」の表現ですが、千曲川の魚類を代表する生態系、釣り環境などに広く影響を与えるという意味で、用いました。キャッチ・コピーのため、短い文章で表現する制約のなかで、取材の発端になった漁協関係者などの危機感を表現したものであります。その危機感を伝えるため、結果的に煽動的と受け取れるような印象を与えたとすれば、本意ではありませんし、遺憾と考えています。今後は、そのような印象を与える表現にならないよう注意・努力したいと思います。

2 科学的データは、もっておりません。最初に取材した漁協関係者からせっかく放流した稚魚がブラックバスに食べられる。このままでは被害が広がりつづけるとの強い危機感を訴える証言を得ました。 そうした証言の一端を伝えたものです。

3 当方の計算違いでした。お詫び申し上げます。

4 諏訪湖でのワカサギ放流に、ブラックバスの稚魚が混じっていた可能性がある事は会議で真嶋さんが指摘され、取材した平野記者はこの場で初めてそうした可能性があるという意見を知りました。ただ、これに対して県側からは、明確な回答がなかったことから、現時点で報道するには早計と判断しました。

5 6 7 「釣り人の密放流」について

取材の過程で、関係者から繰り返し同様の指摘があり、会議のなかでも県、漁協などの出席者は、釣り人の密放流について指摘していました。こうした関係者の意見・指摘を報道しました。ただ、あくまで断定はできないため「密放流が原因とも、言われている。会議では釣り人たちの責任を問う声が相次いだ」として、出席者の中の声として、報道しました。決して、弊社が釣り人を犯人視している訳ではないことをご理解下さい。ただ、現実のそうした指摘があることも事実であり、ブラックバス問題の現状、県、漁協関係者と釣り人の関係を報道する意味では、必要と考えました。また、これだけでは、一方的な意見になるため、会議のなかで、反対の意見を出された真嶋さんのインタビューを使いました。「まず一ついるという事実を議論しましょう。それには密放流があったのか?あっただろうし、それ以外のことを認識した上で日本にいるこの魚とどう付き合って行くか考えていく必要がある」とのコメントです。平野記者は、下線部の発言に、別の要因(ワカサギ放流の混入問題)が含められると考えました。また、釣り人側からの、解決策の提案としても意味のあるコメントだと考えます。

8 対策は決定しなかったものの、ゾーニング(住み分け)の提案はありました。上記、真嶋さんのインタビューで、指摘している部分ですが、その点については、放送時間の関係もあり、充分な時間は割けませんでした。同じ理由で各漁協の提言、公開討論会の予定も割愛しています。

9 「元の環境に戻したい漁協」は、取材で強く望む声を聞いていますので、問題はなと思います。「あくまで釣りを楽しみたい〜」については、「あくまで」との表現に強さが感じます。ただ、当日の会議を取材した限り、議論は感情的、平行線の色が強く感じられたため、両者を納得させる解決策を見出すのは難しそうとの認識を得ました。 敬具 

 
真摯に回答頂いたことに対しては御礼申し上げます。ただ、なにが問題と言ったのか、あまり理解されていない感じがします。

大きな誤解をあたえた理由として、「密放流があったと指摘された事実」と「密放流があった事実」の区別が視聴者に理解できない内容となっています、放送中には「それ以外」の何かを認識できるコメントは何もありません。

本来報道とは事実を伝えることが仕事であり視聴者に偏った認識を与えることでは無いはずです。

私はこの問題に関わってからこの様な報道を数多く見てきました、それがまた偏った認識を生む無限ループになっている事に早く気がついて欲しいものです。

らんかぁ倶楽部 真嶋茂


公開質問状

長野朝日放送    (有)らんかぁ倶楽部
報道部 平野圭佑殿 代表取締役 真嶋 茂
o
拝啓、早春の候、貴社ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
さて、去る2月14日のABNステーションにおいて以下の放送の内容について、また番組中の私の発言についてご質問したいことがありますので誠意あるご回答を頂きたくよろしくお願い致します。
尚、本件はネット上や他のマスコミなどにも同様の資料を送付致しますので念の為申し添えます。

放送内容

2002年2月14日 午後6時20分ごろ千曲川を襲うブラックバス
アナウンサー 県内の湖で、外来種のブラックバスが急激に増え、在来魚を食べてしまう被害が深刻になっていますがその猛威が最近千曲川にも広がっています。

その現状を平野記者が取材しました。 (千曲川にもブラックバスの猛威)
ナレーション 長野市の千曲川では昔からフナやコイ、ハヤなどが釣れ、たくさんの人達が釣りを楽しんできていました。

しかしここ数年外来種のブラックバスが増え始め釣り事情もだいぶ変わってきています。
(平野圭佑記者) 本流から離れたよどみでは、この時期でも休日になるとブラックバスを釣りにたくさんの人達が集まっています。
(Q何匹釣れたか?) 釣り人 4匹ぐらいかな?今日は見えないけど天気の良い日はかなり見えますよ。
(Q何年前から釣れるのか?) 記者 どのくらい前から。 釣り人 良くはわからないんですけど5〜6年前からですかね。
(一方従来からの釣り客は) (千曲川での釣歴10年以上の**さん)今年は千曲川でアユを釣っている姿はほとんど見かけなかったですね、と言うのはみんな稚魚をブラックバスが食べてしまうからだね。
ナレーション 急激に繁殖したブラックバスに頭を悩ませているのは、この場所を管理している千曲川漁協組合の人達です。若い年代を中心にブームになっているバス釣りはキャッチ&リリースが基本でブラックバスの数は一向に減らないのが現状です。
(キャッチ&リリース 釣った魚を生きたまま戻す)
(千曲川漁業協同組合 勝山辰雄組合長)この河川一帯はもうこの10年来うんと楽しめる、フナとオイカワとコイがね、釣り人に聞いてみるとここはもういないと、釣れないと言うことなんだね。
ナレーション 釣り客からの遊漁料金が収入の漁業組合ではフナなどの魚をなんとか守ろうと網を使ってブラックバスの捕獲に取り組み始めました。今月はおよそ40匹のブラックバスを捕獲したと言います。

(ブラックバスの捕獲、今月3日) (ブラックバス40匹捕獲)
りこうで網やるともうどっかに逃げて行っちゃう、ブッラクバスも簡単に捕獲できて0に等しくなるほど採れるわけじゃないからね。
ナレーション 一昨日ブラックバス問題を考える意見交換会が行われ県内の漁業関係者や
釣り愛好家などが集まりました。

(外来種意見交換会、12日長野市)(勝山さんも出席)
県内のブラックバスの被害は深刻で県ではブラックバスを駆除する方針で年間4000万円の予算を投じて駆除対策をしてきました。

(駆除対策予算は年間4000万円)
       

諏訪湖では去年4月から10ヶ月間でおよそ10万匹のブラックバスが駆除されています。
(諏訪湖、去年4月〜今年1月、9万9000匹のブラックバス駆除、全体の96%を占める)
諏訪湖やその周辺の漁協関係者から被害の実態が報告されました。
(漁協関係者) 
ブラックが1kgに成長するのにはだいたい4倍から5倍の他の魚種を捕食すると、ま、言われています。
(ブラックバスは1kg成長するのに4〜5倍の他の魚を食べる)
エビは4分の1に減りました。一番食べる魚種です。
(諏訪湖ではエビの漁獲量が1/4に減った)
ナレーション 増殖の原因の一つは釣り客の密放流とも言われています。その為会議では釣り人達の責任を問う意見が相次ぎました。
(漁協関係者)
秋になりますとみんな水を払うんです、しかしリンゴを入れるコンテナで実に6杯も入っているんですね。
(溜池で水をぬくとリンゴのコンテナ6杯分のブラックバスがとれた)
これは密放流以外の何物でもない。
(原因は密放流以外の何物でもない)
ナレーション しかし釣り愛好家からは反論が上がりました。
(釣り具店主)
密放流と言うものがあったのかもしれない、ま、あっただろうしでもそれ以外のものもあるということを十分認識した上で日本にいるこの魚とどう付き合って行くかって事を考えていかなきゃいけないと思うんですよね。
(密放流はあったかもしれないが、それ以外の事も認識し、ブラックバスとどう付き合うか考えるべきだ)
ナレーション 勝山さんも先日捕獲したブラックバスを持参し千曲川での被害を訴えました、会議では新たに具体的な対策は決まりませんでしたが、県水産試験所は被害を深刻に受け止め明日、千曲川でのブラックバスの生息状況の調査をする予定です。(県、明日ブラックバスの生息調査を実施)
(勝山さん)
一匹でも増えないよう努力して、0に近づくように努力していくしかしょうがないと思います。
ナレーション 元の環境を取り戻したい漁協関係者と、あくまでバス釣りを楽しみたい釣り人、双方の主張が対立している為、解決策を見出すのはなかなか難しそ       うです。
アナウンサー 千曲川が特殊なケースではなく、県内では他にも天竜川を始め他の河川でも増え始めていると言う報告があります。   

1 まず千曲川を襲うと述べていますが魚が川を襲う事自体日本語としておかしくありませんか、大げさな表現で問題を煽っているのではありませんか。
2 在来種を食べてしまう被害、アユの稚魚がみんな食べられてしまうとしていますが、その被害のキチンとした科学的データはありますか。
3 県は年間予算4000万円を投じてと言っていますが当日資料では、違法放流防止対策予算122万円(国捕1/2)、外来魚被害緊急対策事業予算416万2千円(国捕10/10)、外来魚駆除実証試験事業予算155万円(独立行政法人水産総合研究センターからの委託)、となっています、総額にしても693万2千円、県独自ではたった61万円になりますが明らかな誤報ではありませんか。
4 諏訪湖でのバス急増の原因を、当日密放流以外のの可能性について説明申し上げましたがお聞きになりましたか、なぜその事実を放送されなかったのですか。もし確たる証拠も無いから放送できないとするならばそれは釣り人の密放流も同じではありませんか。
5 増殖の原因の一つは釣り人の密放流とも言われていますと述べていますが放送中にその他の要因についての説明はありましたか。当日御配りした資料、及び発言にもあったはずですが。
6 この流れの中で私が「密放流はあったのかも知れない、ま、あっただろうしでもそれ以外の要因もあるということを十分に認識し」、と言っていますがこれでは釣り具店主が密放流がある事を認めたと視聴者にとられてしまいませんか。
7 私の発言のそれ以外の要因は視聴者にわかりますか。説明はありましたか。
8 会議では具体的対策は決まりませんでしたとしていますが当日、釣り人からゾーニングの提言、野尻湖漁協さん、木崎湖漁協さんの発言、下伊那漁協さんの提言、県の公開討論会の予定などの放送はありましたか。会議内容の公平な放送はありましたか。
9 元の環境を取り戻したい漁協とあくまで釣りを楽しみたい釣り人と言っていますがこの言葉自体に偏見や誤解を招く表現がありませんか。

私は当日資料を御配りして密放流と言う言葉を公共機関やメディアがうかつに使う危険性とそれ以外の要因の具体的可能性を説明したはずです

(当日資料一部)

ブラックバスを含め色々な水生生物の拡散の主な原因はヘラブナ、コイ、マブナなどの放流、(野池養殖、網いけす養殖からですから十分他魚種の混入の可能性あり)アユ、ワカサギの琵琶湖などからの生魚放流などです。
ところが公共機関や、本来公平でなければならないメディアが密放流と言う言葉をあまりにも簡単に使っているのではないでしょうか。
密放流と言う事は誰か犯人がいると言う事になりしかもそれが特定のグループの中にいるとなります。
しかも現在においては違法行為とされる事となりますから証拠も無しに特定のグループの誰かが犯罪者と言っている事となります。
密放流という言葉を簡単に使うとそれ自体が違法行為となります。

また、まさにあのインタビュー時にも「密放流は犯罪です、犯罪をキチンとした証拠も無しに公人があったとするのは正しいことですか」と言った覚えがあります。(録画ご確認下さい)その上でこの問題を具体的に解決する為にこの魚とどう付き合っていくか考えるべきと述べさせて頂きました。その趣旨があのような形で放送された事に対して上記質問に対する回答、私の言った意味をキチンと理解した上での今回の会議の公平な報道、及び事実を歪曲した謝罪を要求致します。

2002年2月22日


解せぬ!16

今まで謎だった諏訪湖でのバス急増、だんだん見えてきた。
12月14日付けの信濃毎日新聞で99年近親交配を防ぐ為琵琶湖産のワカサギ約150kgを諏訪湖に放流したと書かれていた。
実はこの情報、聞いていたが確たる証拠が無いし私が指摘しても感情論になってしまうのではと思い黙っていた。
漁協さんは150kgすべてがバスだったとしてもこんなに急に増えるだろうかといっているがワカサギは成魚で1g程度、150kgなら15万尾にもなる、ましてや稚魚ならその数倍、100分の1の混入でも数千尾の単位になる。
また漁協関係者さんの話では入れたのは一回ではないらしく数回で、魚を放流前一度水槽に入れたところ二層に分かれ下は確かにワカサギだったが上は何かわからなかったそうです。
県水産試験場諏訪支場さんは琵琶湖のような大きな湖ではワカサギとバスの生息域が分かれており混じる可能性は低いとしています又、諏訪湖は全体的に浅くバスとワカサギの生息域が重なるそうでワカサギは沖にすみ動物プランクトンを食べるため、雑食性で水草帯にいるコイやフナとすみわけができるそうです????  ドッチヤネン!
諏訪湖のバスの急増は人口なぎさや水質改善によりバスが繁殖できる条件が整ってきたところにワカサギ放流時の混入によってバスの大量放流、そして今年の繁殖、今年の捕獲9万8千尾、約2.5トン、という事は一匹平均25.5g、殆どが稚魚でそれ以外は20cmぐらいの2年魚(99年放流)、すべてつじつまが合います。
さてここで解せぬのは9月の会議の時、各市町村の観光課やメディアの前で諏訪湖のバスは密放流によって入ったと言いいきった県、一言もこの事を言わなかった漁協、知らなかったとは言わせません。 解せぬ!


日、諏訪湖で小中学校..................らんかぁ親父


先日、諏訪湖で小中学校の先生方が中心となって自然観察会が行われました。
私も参加しましたがなぜか先生にブラックバスの説明をお願いされてしまい
恥ずかしながらバスとワカサギの生息域の違いなどを話しました。
そこで「バスは食べられないのか?」と複数の方から聞かれその時は深く考えなかったのですが
後になってその意味に気づきました。
つまり一般の方々にとって魚は食えるか食えないかによってのみ役に立つ立たないと見ているのではないか、
そこで保全生物学上の事はあえて無視し経済のみでバスを考えて見ます。(いつもの釣具屋的都合の良い解釈です)

水産庁によると内水面の漁業生産量は9.7万トン、生産金額は685億円、
それに対し釣具業界のバス用品の売上高は約600・700億円、
なんとバスのみの売上高と内水面漁業の総生産金額がほぼ同じとなってしまった。
また同じ水産庁の資料を見ると内水面漁業の生産量で一番はシジミで25%を占める、
二番目はサケ、三番目がアユ、そして他のサケ・マス類、コイ、フナ、ワカサギ、と続きます。
あくまで生産量で金額比較は難しいのですがバスの害が少しでも考えられる物は全体の半分以下、
もちろんバスがアユやワカサギをすべて食べるわけはありませんから
バスの食害による経済損失とバスによる経済利益は比較にならないほどの差があると言うこととなってしまいます。
経済でバス問題を論ずるのは無意味な物となってしまいました。

もちろん倫理的、保全生物学的、感情・心情的を一切無視した事実のみの比較です。


解せぬ!15

魚食魚の産卵形態における釣具屋的都合の良い考察

バスが一般的に繁殖力が強いと言われる、
数匹が数年で増える、産卵数が多い、親が守る、などが理由で在来種には無い産卵形態だからだそうだ。
そこで考えた、在来種の魚食性の魚はほとんが遡上して産卵する、イワナ、ヤマメ、アマゴは上流部へ、
ナマズは田んぼなどに、つまり普段いないところに行くわけだ。
なぜなら魚食魚の稚魚にとって一倍の天敵は他ならぬ親たちになるからで
そのためいつもいない所を産卵場所に選ぶ。
ところがバスは普段いるところで産卵する、
守らなければ、多くなければ、たちまちおじさん、おばさんたちの餌になる。
そう考えると初期繁殖が爆発的なのも天敵がいないからと説明が付く。
白樺湖が2000尾程度の(20cm以上)理由も付く。
諏訪湖で当歳魚の捕獲が異常に多いのもうなずける。
そう考えていたら思いついた、サケ、マスなどが産卵後なぜ死ぬのか、
もし生きていたのなら、その巨体を維持するためには大量のエサが必要となり一匹でも稚魚にとっては大きな驚異になるからでは、
死ななければ種の維持が難しいからでは。
等々、思いつきましたがもちろんこれは釣具屋的都合の良い考察です。


解せぬ!14

バス釣りができるところでトラブルが起きているところはどんなところだろう?
希少種がいるところ?マナーが悪いところ?
いや違う、ただのところです!
いくらマナーを良くしても、地元のおじさん、おばさんにして見れば朝っぱらから、時には深夜から、知らない兄ちゃんたちがうろうろされていたら、うざいでしょ、怖いでしょ、
ではおじさん、おばさんに歓迎される為になにをすべきか、ゴミ掃除ももちろんだけどそれは最低限の事でしょう、
だからお金を払いましょう。
お金のかかる釣り場では釣り人同士のトラブルはあっても(ま、これは個人の問題)地元とのトラブルはほとんどない、お金を払えばお客さん。
全国の野池好きのみなさん、ただで釣りをせずお金を払いましょう、そのシステムが無ければ自分たちで作ってしまいましょう。
地元のおじさんたちと話をして池の管理権を買い取り会員制の釣り場なんかどうかな。
うまくすれば第2種漁業権を取得し公的にバス管理釣り場も可能だよ。
法律上、内水面でないから遊漁料がとれない琵琶湖、霞ヶ浦でも行政が河口湖のように税として徴収すれば、やる気になれば可能だろう。
ようはやる気と政治力、
みんな、各自自分のやるべき事をすればいいんだよ。


解せぬ!13

バス問題でよく擁護派が他の外来種や護岸工事、農薬、などの話をすると駆除派から、すり替えだ、と非難される。
なぜこんなにすり替えやすいのか考えてみた。
たとえばバスが瀕死の状態の在来魚に止めを差す、ということはバスが在来魚減少の根本現因ではないということだね。
主現因はバスで無いという事を証明しているようなものだ。
琵琶湖で在来魚が減少したのは琵琶湖総合開発が主現因で止めを刺すのがバス、ギルということだ。
ということはすり替えられているのはバスでありそれをただ元に戻しているにすぎない。
 
すり替えのすり替えはすり替えではない!


解せぬ!12

祝、署名100万人突破

日本釣振興会のバス公認釣り場の署名、目標の100万人を突破しました。
正直言って達成するのはかなりきついのではと思っていたので驚きと皆さんの努力を
感じます。
当店でも1,568名の署名を頂き感謝いたします。
一人一人きちんとした説明を行うとフライマン、トラウトマンの方々にもたくさんの
署名を頂きました。
皆さんこの問題がバスに限らず全ての釣りに関わるものとの認識されていました。
最近、バス問題がある意味見えてきたと思えるのは色々なBBSでバザー以外の方々
がこの問題を大きくしている胡散臭さを感じているからでしょう。
そういった書き込みがあると必ず過激なバス駆除派が現れ自分の正義感を自分の論理
でわめき始めます。
すると皆さん議論の為の論理がいやになり話が終わります。
私も始めはこのようなBBSに参加してしまったことがありますが余りの不毛の論議
に驚愕し以来このような方々との議論は一切しないことにしました。
その分自分の意見は自分のHPで立場、視点を明らかにして述べる事とします。
バス駆除派の矛盾、上げ足取りはおいおいここでUPするのでご期待ください。


7月8日の結果をお知らせいたします。

全体釣果は177尾、内前回青タグ16尾、前々回白タグ21尾
従って1回・3回目では2,073尾 2回・3回目では2,522尾
となりました。
昨年の同時期の値とほぼ合致するので白樺湖におけるバスの資源量は2000尾前後で均衡していると考えて良いのでは無いかと思います。


白樺湖の大会でのタグ&リリースの結果をお知らせします。

前回5月27日大会では参加人数118名で捕獲尾数340尾ですが
予想をはるかに上回る釣果でタグが足りなくなりタグを打った尾数は246尾 又、昨年のタグは赤タグ4尾、クリアー1尾、痕跡9尾でした

今回6月24日は参加人数87名、全体捕獲尾数は228尾、
そのうち前回タグが22尾赤タグ3尾傷のあるもの7尾
去年一回目のタグ2尾

よって白樺湖のバス(20cm以上)の総数は今回結果のピーターセン法では2,549尾となりました。

去年の6・7月の結果が1,098尾、7・9月が2,596尾なのでそれほど差のない結果となり白樺湖でのバスの量が見えてきたのではないかと思います。

らんかぁ倶楽部
真嶋 茂 


解せぬ!11

最近、新聞紙上で外来種を扱った記事が多くなって来た。
相変わらず、在来生態系を守ると言った言葉が目に付く。
魚以外でも植物、動物などでも取り上げられている、
そこであまり知らなかったこれらの事を調べていくうちに面白いことに気がついてきた。
まず植物、河川敷などに生えているアレチウリ、繁殖力が強く在来生態系を壊すそうだ、あれ?どっかで聞いた台詞だね、自分は渓流もするからよく見かけるけど名前の通り「荒地」に生えてるよ。(荒地にしたのは誰かな?)
あとケナフ、地球温暖化などに効果があるとのことで小学校で栽培したり話題になっているけどやはり帰化して繁殖し在来植物がと言っている人たちがいる。
ところで皆さんが日ごろ食べている野菜や果物、そのほとんどが外来種だって知ってた?
あまりトマトが自然繁殖したら、とかかぼちゃが、キャベツが、きゅうりが、じゃが
芋がって言わないよね。
ついでにコスモス街道、ポプラ並木、チューリップ畑に目くじら立てる人もいないね。
次に動物で以外だったのがモンシロチョウ、中国原産でキャベツについて日本にやってきたそうだ、
モンシロチョウを日本の生態系を守るために完全駆除しようってあまり聞いた事はな
いな。
問題のすり替えではないよ、外来種問題をよりよく解決する為には、机上の空論でない正しい知識、建前でなく現実的な解決法が必要なのでは、
私は全体を、本音を知らずただ煽るだけの日本のメディアに怒りを感じます。
解せぬ!


解せぬ!10

みんなわかってる?って聞きたい事がある。
バスが外来魚だから、もともといなかった魚だから、いてはいけない、駆除すべき
だ、とおっしゃる方々がいる。
では外来魚、外国からやってきたから外来魚じゃないよ、まさにもともとそこにいな
かった物は全て外来だよね。
と言う事はワカサギ(汽水域に生息、純淡水にはもともといなかった)、へらぶな
(琵琶湖、淀川水系のみ生息)、湖産アユ、養殖鯉、そこにもともといなかった岩
魚、そこにもともといなかったヤマメ、そこにもともといなかったフナ、などなどほ
とんどの魚、いや生物がいてはいけなくなってしまう。
在来生態系保全をすべてに優先させるとヘラ釣りはとんでもない、ワカサギ漁はだ
め、アユ釣り、渓流釣り、鯉釣りも出来なくなってしまう。
日本でやって良い釣りと内水面漁業は天然遡上のアユと桜鱒(海が介在してるので正確には内水面ではない)、貴重なはずの在来魚、山奥の天然岩魚、ぐらいになってしまう、もちろん放流などもともとそこにいた魚を除いて一切してはいけない事になってしまう。
だからブラックなんていってるヘラ氏のおじさん、ワカサギがーって言ってる漁師さ
ん、みんな生態系とか在来がとか言うのはやめようよ。
自身のエゴを美辞麗句、いかにもって言葉で正論化するとどんどん矛盾、論理破綻が起こってしまう。
自分にとっての利害、好き嫌いで者を言うのは決して恥ずかしい事ではないと思う、
私の持論は昔から釣りも漁業もすべての魚にゾーニングが必要になってくるのではと思っていました(特に渓流)、守るべき所をキチンと作り、利用する所と区別してい
かなければ問題解決に一歩も進まないのでは、
解せぬ!